象徴
色調
しきちょう 別名:tone・カラートーン・色の調子意味
色調とは、明るさと色みの強さの組み合わせから捉える色の調子です。PCCSでは、明度と彩度を複合したトーンを色相とは別の軸に置き、pale、vivid、darkなどのまとまりで分類します。
解説
日本色研配色体系PCCSは、色を色相とトーンの二つの属性で表すヒュー・トーン・システムです。色相が赤、黄、緑、青などの色みの種類を示すのに対し、トーンは明度と彩度の組み合わせをまとめます。たとえばpaleは明るく弱い色み、vividは鮮やかな色み、darkは暗い色みという範囲です。同じ色相でもトーンが変われば淡さや重さが変わり、異なる色相でも同じトーンにそろえると、明るさと鮮やかさの水準を共有する配色として整理できます。
CIEの用語体系では、色相、明度、クロマは別々の知覚属性です。CIELABではL*が明度の対応量となり、a*とb*からクロマと色相角を計算します。PCCSのトーン名とCIELABの測色量は役割と表し方が異なるため、同じ欄に置く場合は体系名の明示が要ります。色票上の分類と測色値を照合する際に必要な記録は、使用した体系、色票、照明、背景、観察条件です。「明るい」「くすんだ」という日常語は、明度の変化か彩度の変化かが曖昧になりやすいため、二つの属性を分けて補います。
JIS Z 8102に基づく系統色名でも、基本色名へ「明るい」「うすい」などの修飾語を組み合わせて有彩色を表します。トーン名は、こうした複数の色を共通する調子でまとめる手掛かりです。一方、PCCSのトーンを用いた印象評価研究では、明るさや鮮やかさに関する評価がトーンごとに変わり、評価語、色相、提示条件の影響も報告されています。色相、面積、場面によって、paleやdarkから受ける印象にも幅が生じます。分類上の特徴と心理的な印象を別々に記述することが、優しさや不吉さを特定のトーン名へ固定する誤解を避ける要点です。
カードや図版では、一色のトーンと画面全体の色調のどちらを指すかが出発点です。主要な色相、明度、彩度、面積、コントラスト、素材、照明を記録すれば、淡い色調、暗い色調、鮮やかな色調という説明の根拠が見えます。静けさ、祝祭性、緊張、古さは、人物、場面、配色の役割にも関わる印象です。これらがトーンと結び付いた時に、占術上の解釈へ進めます。