象徴
補色
ほしょく 別名:complementary colors・complementary colours・コンプリメンタリーカラー意味
補色とは、二つの色刺激を適切な割合で加法混色すると、指定した無彩色刺激の三刺激値を再現できる関係です。デザインでは色相環の反対側を指す用法もあり、組み合わせは採用する色相環、白色点、媒体によって変わります。
解説
CIEは補色を、二つの色刺激を適切な割合で加法混色し、指定した無彩色刺激の三刺激値を再現できる組と定義しています。無彩色刺激は白、灰色など色相を感じない刺激です。ここで重要なのは、光を重ねる加法混色、二色の配合比、目標とする無彩色刺激が指定される点です。白に合わせるには、指定条件と適切な配合比が要ります。
色相環で中心を挟んで向かい合う二色を補色と呼ぶ方法は、配色を考える時に役立つ図式です。マンセルは色相、明度、彩度で色を整理し、色相環上で赤の反対に青緑、青の反対に黄赤を置きました。色相の区分や間隔は色相環ごとに異なります。そのため、「反対側」という説明には、マンセル、RGB、画材用など、どの環を使ったかという前提が要ります。
画面の色光と、絵具やインキの色材では混色の仕組みが変わります。加法混色は複数の光が同時に網膜へ届く現象です。色材では各材料の吸収と散乱を経た反射光が目へ届き、混ぜた結果は顔料、濃度、層の厚さ、下地、照明に左右されます。画面上で無彩色になる二つのRGB値を、そのまま絵具の配合へ移すと再現色が変わります。
補色を隣り合わせると、互いの見え方を変える色対比が生じることがあります。陰性残像の色も補色に近い例として紹介されますが、ヴィツェルの実験では色相環上の正反対から系統的なずれが現れました。画面で文字と背景を組む際は、補色関係と可読性を分け、相対輝度によるコントラスト比を測ります。対立、緊張、均衡などの象徴は、実際の配置と物語がその関係を支える場面で解釈として加えます。