象徴
加法混色
かほうこんしょく 別名:additive color mixing・additive colour mixing・加色混合意味
加法混色とは、複数の色光が網膜へ同時に届き、個々の光を分けて知覚できない状態で一つの色として見える混色です。画面の赤、緑、青は代表的な三原色ですが、白の見え方には原色の色度、強度、観察条件の指定が必要です。
解説
CIEは加法混色を、複数の色刺激が網膜へ同時に作用し、個別には知覚されない形で一つの色刺激になることと定義しています。舞台照明を同じ面へ重ねる場合や、画面の微細な発光要素を離れて見る場合が身近な例です。赤、緑、青の光を適切な比率で組み合わせると、定めた白色点に合う刺激を作れます。実際の白は、原色の色度、各光の強度、白色点の設定に左右されます。
測色では、ある色刺激が三つの基準刺激をどの割合で混ぜた色と一致するかを色方程式で表す仕組みです。ISO/CIE 11664-3は、発光体、反射物、透過物の分光データからCIE三刺激値を計算する方法を規定しています。三刺激値は標準観察者の等色特性に基づき、光のスペクトルを三つの値へ要約した量です。異なる分光分布が同じ色に見える場合もあり、同じ三刺激値でも光の成分が異なる組み合わせが生じます。
ジェームズ・クラーク・マクスウェルは一八五五年の研究で、三つの要素を仮定した色覚を色合わせ実験で調べ、混合比を図に表しました。後のCIE測色系では、ライトとギルドによる等色実験が標準観察者を定める土台になりました。現代の画面で使うRGB値には、原色と白色点、変換特性を定めた色空間が要ります。W3CのsRGB仕様も基準となる原色、白色点、表示条件を示しており、再現色はRGB値と色空間の組み合わせで決まります。
カード画像や照明演出を見る時は、発光する色か、顔料や印刷面が反射する色かを最初に分けます。加法混色では色光を重ねるほど定めた白へ近づく組み合わせがあり、減法混色では色材やフィルターが波長成分を吸収するため、重ねた結果が異なります。光源色は発光部そのものの色です。RGBは色を数値で記述する方式であり、加法混色が説明する知覚過程と用途の範囲が違います。混色を協働などの象徴へ結び付ける場合も、まず媒体と実際の重なり方を確かめます。