象徴
黄
き 別名:yellow・yellow color・yellow colour・イエロー意味
黄とは、赤、緑、青と並ぶ基本的な色相名で、黄緑から黄橙までを含む幅広い色のまとまりです。光、画面、顔料、染料では黄を生む仕組みと材料が異なります。
解説
CIEは色相を、赤、黄、緑、青、または隣り合う二色の組み合わせに似て見える知覚属性と定義しています。黄は、ほかの色相名を借りずに表せる四つのユニーク色相の一つで、知覚上は青と対になる位置です。日常語の黄には、純粋な黄に加えて緑みや橙みを帯びた色も含まれます。知覚色は刺激の分光分布に加え、面の大きさ、形、周囲、目の順応、観察経験にも左右されます。光の波長や材料を特定する段階では、色名に加えて分光測定や材料分析が必要です。
同じ黄の色名でも、媒体に応じて作り方が変わります。CSSのsRGBでは、yellowは赤と緑の成分を最大、青を〇とする「#ffff00」で表され、HSLでは六〇度です。絵具や印刷では、色材が特定の波長を吸収・散乱した後の反射光が目へ届きます。イエローオーカーは主に針鉄鉱や褐鉄鉱と粘土からなる天然の黄土顔料、オーピメントは三硫化ヒ素からなる黄色鉱物顔料です。外観が似た黄色にも異なる材料があるので、作品の顔料は来歴、顕微鏡観察、分光法や元素分析を組み合わせて調べます。
黄の象徴は、色が使われた物や制度を根拠に定めます。米国の道路標識規則では、一般の警戒標識に黒い図柄と縁、黄色い背景を用いるため、この体系の中で黄が警告を伝えます。ヨナウスカイテらが三十か国、二十二言語の四千五百九十八人を対象に行った調査では、十二の色名と二十の感情概念の連想に国を越えた共通傾向がある一方、国、言語、地理による違いも現れました。喜び、注意、嫉妬などの連想を使う時は、地域、時代、用途を添えると根拠が明瞭です。
カードや図版では、黄が使われた対象、黄緑から黄橙までの色み、明るさ、鮮やかさ、面積、光沢、照明を先に記録します。太陽、熟した穀物、金属、標識など具体的な対象があれば、光、収穫、富、警告という意味へ進む手掛かりになります。色相は色みを区別する知覚属性、イエローオーカーは鉄を含む黄土顔料、金色は黄系の色みと金属的な輝きが組み合わさった外観です。三語を分けると、見えている色、材料、反射の特徴をそれぞれ記述できます。