哲学・心理

ストレングス視点

すとれんぐすしてん 別名:strengths perspective・strengths-based perspective・強みの視点・ストレングス・パースペクティブ

意味

ストレングス視点とは、本人、家族、地域がすでに持つ能力、経験、関係、資源を見つけ、本人が選ぶ目標へ生かすソーシャルワークの見方です。困りごとや危険も確かめた上で、必要な支援と利用できる強みを同時に捉えます。

解説

カンザス大学社会福祉学部は、ストレングス視点を、問題や病理を中心に人を捉える実践への修正として説明しています。困難の影響を認めながら、本人が定めた目標、本人と環境が持つ資源、協働を支援の中心に置く考え方です。同学部が示す原則では、強みを系統立てて見つけ、実行できる行動へ結び付けます。英国の公的ケア指針も、本人の能力に加えて家族、友人、地域から得られる支えを検討し、利用には本人の同意と支える側の意思・能力を確かめるよう示しています。

相談では、本人が望む変化を聞いた後、過去に似た状況を乗り越えた行動、身に付けた技能、頼れる人、すでに利用している場所や制度を具体的に挙げます。次の段階は、その強みを今の目標へ使える条件の整理です。家族がいても、本人が頼みたい内容と相手の意思・余力は人によって違います。そこで、誰へ何を頼みたいか、その人は引き受けられるかまで本人と整理します。最後に、「以前使った相談窓口へ明日連絡する」のように、実行時期と方法が分かる行動へつなぐ流れです。

占いで「自分には転職できる強みがない」と語られた時、カードに人物が道具を持つ姿は目で確かめられる図像です。そこから「活用できる能力がある」と読む部分は占術上の解釈に当たります。強みとして記録するのは、相談者が実際に続けた仕事、周囲から任された役割、使える資格、連絡できる人など、本人の言葉と事実から確かめられる内容です。カードの読みは候補を思い出すきっかけにとどめ、採用条件や利用できる支援は現実の情報で補います。

必要な支えを整理する支援ニーズ、利用先となる社会資源、目指す変化と見直し方を共有する相談目標の合意は、支援を組み立てる際の異なる焦点です。ストレングス視点は、これらを結ぶ時に、本人がすでに持つ力と環境の資源を具体的な行動へ生かす見方を加えます。