占星術

デカン

でかん 別名:Decan・Decanate

意味

デカンは、黄道十二宮の各サイン30度を10度ずつ三つに分けた占星術上の区画です。黄道全体で36区画となり、同じサインの内部をさらに読み分ける技法で使われます。

解説

語の背景には、古代エジプトの36の星群があります。棺の蓋などに描かれた対角線星時計は、約10日ごとに地平線から現れる星群を並べ、夜の時間の進みを知る目安にしました。この星時計のデカンは、後世に黄道を10度ずつ分けた占星術の区画と歴史的に関係しますが、初めから同じ仕組みではありません。

占星術のデカンは、一つのサインを0度から10度未満、10度から20度未満、20度から30度未満の三区画に分けます。各区画へ割り当てる支配天体は、古典的な七天体の順序を使う方式と、同じエレメントのサインから導く方式などで一致しません。太陽や天体の度数から該当区画を特定した後、採用した方式に従って支配天体を決めます。

タロットでは、黄金の夜明け団の『Book T』が、エースを除く小アルカナの数札2から10まで36枚を、36のデカンへ一枚ずつ対応させました。これは19世紀末以降の近代秘教の体系であり、すべてのタロットに共通する起源ではありません。カードの対応を読みに加える時は、黄金の夜明け団系の配当を使っていることを明記します。