タロット

スート

すーと 別名:Suit・Tarot suit・組札・四スート

意味

スートは、共通の記号を持つカードを一つにまとめた組です。一般的な78枚のタロットでは、小アルカナ56枚をワンド、カップ、ソード、ペンタクルの四組に分けます。

解説

各スートは、エースから10までの数札10枚と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの人物札4枚から成ります。四組を合わせると、小アルカナは14枚ずつの計56枚です。大アルカナ22枚はこの四スートの外にあり、合わせて一般的な78枚構成になります。スートを見れば、同じ記号を共有する数札と人物札を一つの組として追えます。

15世紀イタリアのタロットも、杯、剣、棒、貨幣という四つのイタリア式スートを使っていました。各組には1から10と、王、女王、騎士、従者があり、当初のタロットは切り札を加えたカード遊戯でした。現在よく使われるウェイト=スミス版では、棒をワンド、貨幣を五芒星の付いたペンタクルとして表します。デッキによって、ワンドがバトンやスタッフ、ペンタクルがコインやディスクと呼ばれるのは、この名称と意匠の違いによるものです。

現代のタロット占いでは、ワンドを行動や創造、カップを感情や関係、ソードを思考や対立、ペンタクルを仕事や金銭など物質的な条件へ結び付ける読み方があります。火、水、風、地という四元素との対応も広く使われる体系の一つです。こうした意味は、後世の占術体系が四組へ重ねた解釈です。歴史資料から確認できるカードの材質や枚数とは、情報の種類が異なります。名称や元素対応が異なるデッキでは、付属の解説を基準にします。

一枚を読む時は、スートが示す領域に、数または人物の位階、絵の中の動作、スプレッド上の位置を重ねます。例えばカップの3なら、関係や感情という領域へ、三人が杯を掲げる場面とカードの位置を加えて意味を絞ります。複数枚では、同じスートが続くか、四組のどれが少ないかも全体の傾向を整理する材料です。最終的な判断は、相談内容と各カードの場面まで合わせて行います。