占い

卜具

ぼくぐ 別名:divinatory tool・divination tool・占具

意味

卜具とは、占いの手続きで兆しや配列を作り、記録し、解釈するために用いる物質的な道具です。この辞典では、タロットカード、易の筮竹、くじ、サイコロ、甲骨などを広く指します。一つの占式は、道具、操作法、解釈規則の組み合わせで成り立ちます。

解説

卜具には、候補を選ぶもの、印を並べるもの、物体の変化を記録するものがあります。材質や形が似ていても、結果の単位、操作の順序、意味を結び付ける規則は伝統ごとに異なります。卜具という分類は道具の役割をまとめる語です。異なる占いには、それぞれ固有の操作法と解釈規則があります。

歴史上の例に甲骨があります。甲骨は、亀甲や獣骨を使った占いに残る資料です。中国の殷代の甲骨には、表面の問いや文字、裏面の穴、熱を加えた焦げ跡と亀裂が見られます。亀裂は答えを示す兆しとして解釈されました。骨そのもの、加工痕、亀裂、刻まれた文字は観察できる事実であり、亀裂へ与えた意味は当時の占いの規則に属します。

『易経』繫辞上には、蓍草の茎を五十本用意し、そのうち四十九本を二つに分け、四本ずつ数える操作が記されています。日本の易占で使われる細長い棒が筮竹です。タロットでは、ウェイトの一次資料が山札を混ぜて切り、決めた順にカードを置く展開法を示しています。同じ「道具を使う占い」でも、蓍や筮竹は数の操作から卦を作り、タロットは選ばれたカードと配置を解釈するため、結果が生まれる過程は別です。

タロットの卜具を点検する時は、使用する枚数、欠落、裏面から分かる傷、正逆を採用するか、混ぜ方、引く位置、展開面を記録します。ここまでが道具と操作について確かめられる範囲です。カードに描かれた人物、物、色、背景も図像上の事実として書けます。「この配置は転職の成功を告げる」という文は、出た結果へ意味を結び付けた占術上の解釈です。

占式は、問いの立て方から道具の操作、結果の配列、解釈順までを定める手続きです。偶然抽出は候補から札や印を選ぶ工程を指します。意味生成は、得られた象徴と質問、経験、言葉の関係から理解が形作られる過程です。卜具のページでは、物、操作、結果、解釈をこの順に分け、どの段階に根拠があるかを追えるようにします。