占い

偶然抽出

ぐうぜんちゅうしゅつ 別名:chance selection・random sampling・無作為抽出

意味

偶然抽出とは、候補のどれを選ぶかを、事前に定めた偶然的な手続きへ委ねることです。読み手の好みによる選択を抑えます。ここでいう偶然抽出は主にカードを選ぶ操作を指し、母集団から標本を選ぶ統計学の「無作為抽出」とは目的と検証方法が異なります。

解説

カードを偶然に選ぶには、使用する札をそろえ、裏面や傷から内容を見分けにくい状態にし、混ぜ方、カットの有無、引く枚数と位置を先に決めます。複数枚を戻さずに引く場合、最初の札が選ばれると残りの候補は変わるため、戻すかどうかも規則の一部です。手順を書き残せば、読み手が望む札を途中で選ぶ余地を点検できます。混ざった見た目は、すべての組合せが等確率かどうかを評価する材料の一部にとどまります。

統計学の無作為抽出は、調べたい全体である母集団から、一部の標本を確率的に選ぶ方法です。単純無作為抽出では、候補を漏れなく並べた抽出台帳を用意し、同じ大きさのどの標本にも等しい選択確率を与えます。乱数表や乱数生成器に従って選ぶため、人の思い付きによる「適当な抽出」と区別でき、選択規則は後から再現できる形で記録します。

確率標本からは、標本と母集団の差を標本誤差として評価し、母集団について推定できます。抽出台帳から対象が漏れている場合や、選ばれた人が回答しない場合には別の偏りが生じるため、標本誤差と分けて点検します。個々の標本には、確率的に選んでも母集団とのずれが生じるものです。対象範囲、抽出台帳、選択確率、未回答の四項目を記録します。

無作為抽出と無作為割付は目的が違います。無作為抽出は「誰や何を調べるか」を母集団から選び、結果をどの範囲へ一般化できるかに関わります。無作為割付は、すでに研究へ参加する対象を実験群と比較群などへ分け、条件間の偏りを減らす手続きです。カードを一枚引く操作は候補から一つを選ぶため、実験条件へ振り分ける無作為割付とは区別します。

タロットでは、山札の状態と手順、抽出後のカード名、向き、人物、物、背景、位置までが観察できる事実です。「仕事の転機を示す」と読む部分は、解釈規則による意味付与に当たります。無作為化は意図的な選択を減らす工程で、ランダム性は手続きや結果の系列に関する性質です。解釈規則は出た札を言葉へ結び付ける基準であり、偶然抽出は札を選ぶ工程を指します。