神話
アウゲイアス
あうげいあす意味
アウゲイアスは、多くの家畜を所有したエリスの王です。ヘラクレスの第五の難業では、長く積もった家畜の糞を一日で取り除く課題の依頼主となり、作業後に約束した報酬を拒んだことで争いを招きます。
解説
アポロドロスは、アウゲイアスの父について、太陽神ヘリオス、ポセイドン、またはポルバスという複数の説を伝えています。ヘラクレスは、自分がエウリュステウスの命令で来たことを明かさず、一日で糞を除く代わりに家畜の十分の一を受け取る条件を提示しました。王は実行できないと考えて同意し、息子ピュレウスが約束の証人になります。
ヘラクレスは家畜を外へ出し、囲いの土台に入口と出口を開け、アルペイオス川とペネイオス川の流れを引き入れて汚れを洗い流しました。ところがアウゲイアスは、作業が王の命令によるものだと知ると報酬を拒み、約束そのものも否定します。ピュレウスが裁定の場でヘラクレスに有利な証言をしたため、王は二人をエリスから追放しました。
エウリュステウスは、ヘラクレスが報酬を得るために行った仕事だとして、この難業を達成数に入れませんでした。また、パウサニアスが伝える別説では、利用したのはメニオス川一つで、アウゲイアスは水を使った策を本人の労働と認めず賃金を拒みます。二本の川で厩舎を洗ったという有名な説明は有力な一伝承ですが、古代資料の細部は一つに定まっていません。