哲学・心理
インナーチャイルド
いんなーちゃいるど意味
インナーチャイルドは、成人の感情や行動に残る幼少期の感じ方を、心の中の子どもとして捉える比喩です。心理療法や自助では、過去に満たされなかった必要と現在の強い反応を言葉にする際に使われます。
解説
臨床文献では、看護、自己愛着、認知行動療法など異なる枠組みにインナーチャイルドの像を取り入れた例があります。共通の標準手順を持つ単一の療法ではありません。どの理論と方法を使うかによって、作業の目的も変わります。
自分で振り返る時は、感情が大きく動いた出来事を一つ選び、その場で何を恐れ、何を必要としていたかを書きます。幼い自分の像は、現在の反応を理解するための表現です。相手の意図や自分の過去を、その像だけで決めることはできません。
想像の中で幼い自分と対話しても、過去の出来事を証明したことにはなりません。APAは、誘導の仕方によって誤った記憶が生じる可能性に注意を促しています。出来事の事実関係を確かめる場合は、当時の記録や他者の証言を別に調べます。
タロットに子どもの姿や幼少期を思わせる場面が出た時は、安心できた経験、我慢した感情、現在も続く反応を振り返るきっかけにできます。カードから虐待やトラウマの有無を診断したり、失われた記憶を復元したりはできません。強い苦痛が続く場合は、資格を持つ心理職や医療機関へ相談します。