哲学・心理
分析心理学
ぶんせきしんりがく意味
分析心理学は、スイスの精神科医C・G・ユングが発展させた心理力動的な理論と心理療法です。個人的無意識と集合的無意識、コンプレックス、夢の象徴、個性化を通して、意識と無意識の関係を考えます。
解説
ユングはジークムント・フロイトと協働した後、1912年ごろに独自の心理力動的な立場を築き始めました。分析心理学は、幼少期の葛藤に加え、生涯にわたる人格の発達や、夢・神話・宗教に現れる象徴も研究対象にします。
この理論では、個人的無意識には忘却や抑圧を受けた経験とコンプレックスがあり、集合的無意識には元型があると仮定します。夢や空想に出る像は、本人の経験を聞いたうえで、神話や文化に反復する主題と照合されます。これらは分析心理学が提示する理論上の概念です。
個性化は、意識している自分と、これまで意識に入らなかった心の諸側面を結び付け、人格の全体性へ近づく生涯の過程です。自我は意識の中心を指し、セルフは意識と無意識を含む心全体を表します。二つの語では指す範囲が異なります。
タロットで元型、影、個性化を用いる場合は、分析心理学の用語をカード解釈へ応用しています。カード像への反応を言葉にする助けになります。心理検査と治療は、資格を持つ専門職が面接や検査など別の手続きで行うものです。強い苦痛や生活上の支障がある時は、心理職や医療機関へ相談します。