哲学・心理

ユングのリビドー概念

ゆんぐのりびどーがいねん

意味

ユングのリビドー概念は、欲求、関心、感情、空想などに現れる心的エネルギーを表す理論語です。フロイトが主に性的エネルギーとして用いたリビドーを、ユングは性を含む広い心の働きへ拡張しました。

解説

ユングは『変容の象徴』で、リビドーを「自然な状態にある欲求」と説明し、空腹、渇き、睡眠、性、感情などをその源に挙げました。ここでいうエネルギーは心理現象の向きや強さを関係付けるモデルであり、カロリーや検査値とは範囲が異なります。

リビドーは、仕事への集中、人物への関心、繰り返す空想など、具体的な対象を通して観察されます。関心が行き詰まった時は、何へ時間を使い、どの活動を先延ばしにし、どんな像が繰り返し浮かぶかを見ると、心的エネルギーの向きを整理できます。

カードから得た連想は、関心の向きを言葉にする補助です。質問、引いたカード、実際の時間配分、睡眠、着手できた行動を記録すると、象徴と生活上の変化を照らし合わせられます。疲労や抑うつが続く場合の評価には、症状の経過と専門職による確認が必要です。