神話
アダパ
あだぱ意味
アダパは、古代メソポタミア神話に登場するエリドゥの賢者です。知恵の神エアに仕え、多くの知識を授けられましたが、神々と同じ不死の命を得ることはできませんでした。
解説
物語の初めで、アダパは海へ出て食料を得る仕事をしています。南風に舟を転覆させられた彼は、言葉の力で南風の翼を折り、風を止めました。この出来事を知った天空神アヌは、理由を聞くためにアダパを天上へ呼び出します。
アダパを守ろうとしたエアは、天上で出される食べ物と水を口にしないよう忠告しました。ところが、アヌが差し出したのは、食べた者に不死を与える「生命の食物」と「生命の水」でした。アダパはエアの言葉を信じて断ったため、人間として地上へ戻ることになります。
この物語は、知識が多くても、得た情報の意味をすべて見通せるとは限らないことを伝えています。ただし、エアが意図的に不死を遠ざけたのか、危険から守るために誤った判断をしたのかは、研究者の間でも解釈が分かれます。現存する本文には欠けている部分があるため、エアの動機を一つに決めることはできません。