象徴
物語世界
ものがたりせかい意味
物語世界は、物語が示す情報をもとに、読者が人物、場所、時間、出来事の関係を組み立てて理解する世界です。占いでカードから思い描く状況も、現実の事実とは分けて考えられます。
解説
物語の文章だけでは、場所や人物の関係をすべて説明しきれません。読者は文中の手掛かりに、自分の文化的知識や現実の経験を重ね、書かれていないつながりも補って一つの世界として理解します。そのため、語りの中で明示されたことと、受け手が補ったことを区別する視点が重要です。研究者によって範囲や用語は異なりますが、物語世界という概念は、こうした読みの過程を考える手掛かりになります。
たとえば恋愛について引いたカードから「二人が対立している場面」を思い描いても、それはカードの象徴をつないだ解釈です。相手が何を考えているか、二人の関係で実際に何が起きたかは、当事者の発言や行動で確かめます。想像した場面を問いに使い、確認できた情報を書き足していくと、カードが作る物語世界を現実の判断へ置き換えずにすみます。