哲学・心理
メタ物語
めたものがたり意味
メタ物語は、社会や歴史全体に筋道と正当性を与える、大きな説明の枠組みです。個々の経験を「進歩」「解放」「国民の使命」などの大きな目的と結び付け、その枠の中で意味づけます。
解説
リオタールは『ポストモダンの条件』で、知識や社会制度を正当化する大きな物語を問題にしました。彼が近代のメタ物語として取り上げたのは、理性的な主体の解放や、歴史がある目的へ進むという考え方です。ここでいうメタ物語は、物語の中の物語を指すメタフィクションとは別の概念です。
占いの相談でも、人生を「試練を越えて成長する話」のような一つの筋へ早くまとめると、損失や不公正、偶然の重さが見えにくくなる場合があります。カードは意味の候補を考える入口にし、経験に合う言葉かどうかは相談者自身の記録と感覚で確かめます。大きな物語に収まり切らない出来事を残せることも、納得できる読みには必要です。