象徴
藍
あい意味
藍は、日本ではタデアイを原料とする染料、藍染めの布、そしてその青系の色名を指すことが多い語です。原料と染め方で色調が変わるため、「藍色」という見た目だけでは、材料や製法を特定しにくい色名でもあります。
解説
植物学上のタデアイは、タデ科の一年草で、学名はPersicaria tinctoriaです。徳島の阿波藍では、乾燥葉を発酵させて「すくも」という染料原料を作ります。すくもに含まれるインジゴは水へ溶けにくく、石灰や木灰汁でアルカリ性に保った染め液へ、発酵の力を加えます。こうして染め液を整える工程が、藍建てです。
藍の色は、布を染め液に浸してから空気に触れさせる過程で現れます。メトロポリタン美術館所蔵の十九世紀の麻ののれんは、糊で覆った部分を白く残し、浸染と酸化を繰り返して背景の濃い青と白い模様をつくった資料です。色調を左右する条件には、布の種類、染め液の状態、浸す回数、空気に触れさせる時間があります。
藍を守り、持続、落ち着きへ結び付ける読みは、色と手仕事の反復から広がる象徴解釈です。カードに青い衣や布が描かれている時は、色がどの物に使われ、場面でどう繰り返されているかが最初の確認点です。次に、約束を保ちたいのか、生活の手順を整えたいのかなど、相談の中で見直せる事柄へ結び付けます。色材としての藍の説明と、そこから考える意味を分けると、読みの根拠が見えやすくなります。