象徴
インディゴ
いんでぃご意味
インディゴは、インドアイなどの植物から得られる天然品と、同じ成分を合成した製品がある青色色素です。水に溶けにくいため、繊維を染める時は還元して染液に入れ、空気に触れさせて青へ戻します。
解説
インディゴは、染織に使う代表的な青色色素です。天然インディゴは、代表的にはインドアイ(Indigofera tinctoria)のような藍を含む植物から得られます。ボストン美術館の保存科学データベースCAMEOは、植物からの抽出で青の発色成分になるインジゴチンと、化学的には天然品と同一の合成インディゴを説明しています。天然か合成かは、見た目の青だけでは分かりません。
インディゴが水に溶けにくいことが、染め方を決めます。建染染料とは、水に溶けにくい色素を還元して一度染液に混ざる状態へ変え、繊維へ入れる染料です。染液から出した布が空気に触れると、インディゴは再び水に溶けにくい青の状態へ戻ります。メトロポリタン美術館が記録したインドの防染布でも、染め残す場所へ糊を置いた布を染液に浸し、空気で酸化させて青を繊維へ定着させています。
青い織物を見ても、インディゴだとすぐには決められません。保存科学では、多波長画像という、異なる波長の光で撮影した記録を比べる方法などを使います。スミソニアン国立アメリカ・インディアン博物館のペルー染織調査では、多波長画像と分光情報からインディゴの位置を確かめましたが、ウルトラマリンがある場合は画像だけでの区別が難しい点も示されました。物の種類、制作年代、記録、分析結果を並べると、材料名を判断する根拠が増えます。
占いや創作でインディゴを読むときは、還元と酸化を経て色が定着する工程から、準備を整えてから表に出すことや、待つ間に条件を保つことを連想する場合があります。これは染色の工程を起点にした現代的な読みです。色素の原料、品質、作品の年代を示す説明とは別に置きます。