象徴

バーントシエナ

ばーんとしえな

意味

バーントシエナは、天然シエナを加熱して作る、赤みを帯びた褐色の土性顔料です。鉄を含む土が色を担い、加熱前のローシエナとは異なる色調になります。

解説

シエナは、鉄を含む土性顔料の一種です。ナショナル・ギャラリーの技術研究は、シエナを黄色から褐色の水和酸化鉄を含む顔料として、オーカーより透明性が高い材料群に位置付けています。これを加熱すると、バーントシエナやバーントアンバーのような、より赤みのある土色が得られます。

「バーント」は加熱を表す画材名です。Getty Researchは、赤熱へさらしたシエナ土から生じる顔料と、そこに由来する赤みを帯びた褐色の色名を、別の概念として登録しています。作品の赤褐色を特定の顔料へ結び付ける根拠には、色名に加え、年代資料、制作地、分析結果があります。こうした資料が、見た目の色と材料名を分ける手掛かりです。

加熱による色の変化は材料上の事実です。一方で、バーントシエナを成熟、変成、火の記憶へ結び付ける読みは、赤褐色と焼成工程から広がる象徴解釈です。カードや絵画の陰影にこの色を見つけた時は、まず顔料が使われた場所と周囲の色を記録します。その後で、時間をかけて整えたことや、条件を変えて確かめる必要があることなど、相談で振り返れる事柄へつなげます。