哲学・心理
バイアスの盲点
ばいあすのもうてん 別名:bias blind spot・バイアス盲点意味
バイアスの盲点とは、同じ判断の偏りを、自分より他者に多く認める傾向です。自分については意図や考えを、他者については行動を重く見るという評価基準の差が、この傾向の一因と考えられています。
解説
二〇〇二年の三つの研究では、参加者が自分を、平均的な米国人、同じ授業の学生、空港にいるほかの旅行者より各種のバイアスを受けにくいと評価しました。試験結果を自分に有利に説明する場面でも、他者の説明には偏りを認め、自分の同じ形の説明は客観的だと評価する差が報告されています。
自分の判断を振り返る時、人は「偏らせる意図はなかった」「公平に考えた」という内面の情報を使えます。他者の内面を直接知る手掛かりは少ないため、発言や行動から偏りを推測します。二〇〇七年の研究では、自分の偏りを評価する時に内省を重く使う判断が、自他の評価差と結び付きました。情報へのアクセス量に加え、どの情報を重く評価するかが差を生む要因です。意図を点検した感覚と、判断結果の偏りは別々に測る必要があります。
この傾向は、知的能力や熟慮する傾向が高い人にも見られました。また、二〇一五年に作られた尺度では、バイアスの盲点が強いことと、有用な助言を取り入れにくいこととの関連が報告されています。過信効果は知識、予測精度、能力を実際以上に見積もる問題、自己奉仕バイアスは成功と失敗の原因を自分に有利に説明する問題です。バイアスの盲点は、自分と他者の偏りを評価する差を表します。
占いの読みを評価する時は、自分と別の占い手に同じ基準を使います。カードの観察、最初の解釈、確信度、後から確かめられた結果を先に記録し、名前を伏せた記録を第三者にも採点してもらう方法が有効です。自分の意図の説明と、記録から分かる一致、不一致、曖昧な例を並べると、他者だけに厳しい基準を使った箇所が明確になります。