象徴
クロムグリーン
くろむぐりーん意味
クロムグリーンは、十九世紀に流通した緑色顔料の名称で、クロムイエローとプルシアンブルーを混ぜた色材を中心に、ほかのクロム系緑色材にも用いられてきました。材料を特定する時は、成分、年代、製品表示を照合します。
解説
クロムグリーンは、クロムを含む複数の緑色材料に使われてきた商品名・通称です。ボストン美術館の保存科学用データベースCAMEOには、磁器用の酸化クロム、十九世紀に販売された緑色顔料、ビリジアン、クロムイエローとプルシアンブルーの混合物へ、この名が使われた経緯が記されています。顔料試料の分類では、クロムグリーン、ビリジアン、酸化クロムがそれぞれ別の項目です。作品や古い絵具の材料は、名称、分析結果、製品ラベルの組合せから判別します。
混合物としてのクロムグリーンでは、黄色のクロムイエローと青のプルシアンブルーを配合して緑を作ります。クロムイエローはクロム酸鉛を主成分とする黄色顔料、プルシアンブルーは鉄を含む合成青色顔料です。スミソニアン協会のXRF調査に添えられた顔料表にも、クロムグリーンはこの二つの顔料の混合物として載っています。黄色と青の比率、結合材、下地、光による変化は、完成した色合いを読むための条件になります。
この名称に関わる安全性は、組成と作業の状態によって変わります。名称は、安全性を判断する手掛かりの一つです。鉛を含むクロムイエローを使った歴史的な混合物では、粉じんを伴う作業に鉛と六価クロムの両方を考える必要があり、NIOSHはクロメート系顔料を安全管理の対象に置いています。保存・調査で粉じんを生む処置は、専門の安全管理に委ねる範囲です。
クロムグリーンを配合、均衡、工業化の象徴として読む根拠は、二色を混ぜる工程と十九世紀の画材流通史です。青と黄が一つの緑へ見えることは、異なる要素を組み合わせる場面の比喩になります。ここでいう比喩は、制作工程と色の見え方を起点とする解釈です。占いでは、その比喩を人間関係、仕事の役割分担、計画の配分へ当てはめると、問いを具体化できます。