哲学・心理

レジリエンス

れじりえんす

意味

レジリエンスは、困難や強い負担の下でも、状況へ適応を続ける過程と、その結果を指す心理学の語です。個人の性格だけに閉じず、支援、環境、時間も関わる複数の過程として考えます。

解説

レジリエンスは、つらさが消える速さや、困難を一人で乗り越える強さの順位を付ける語ではありません。アメリカ心理学会は、心、感情、行動の柔軟さを通じて、内外の要求へ調整していく過程と結果をこの語で説明しています。困難が続くことと、適応へ向かう力があることは、同じ尺度で測れません。

研究では、本人の考え方や対処の仕方に加え、人とのつながり、利用できる支援、暮らす場所や制度なども回復と適応に関わると考えられています。誰にどの支えが役立つかは、負担の内容、文化、生活条件で変わります。支援を求める必要がある状態を、レジリエンスが足りないと受け取る必要はありません。

カードを読む場面でレジリエンスという語を使う時は、カードが本人の能力を測るわけではありません。休める時間、相談できる相手、断る必要がある予定、利用できる支援を見直すための観点として置きます。カードの図像から広げた連想と、生活の中で確かめられる条件を分けると、解釈を一つの自己評価に固定せずに済みます。