占星術
サビアンシンボル
さびあんしんぼる意味
サビアンシンボルは、黄道を十二サイン各30度に分けた計360の度数へ、一つずつ短い情景を割り当てた20世紀の度数象徴です。出生図などの位置を1度単位で言葉に置き換え、連想を広げる補助資料として使われます。
解説
サビアン・アセンブリーの記録では、1925年に米国サンディエゴのバルボア公園で、360の情景が一日で記録されました。占星術家マーク・エドマンド・ジョーンズが、度数を書いた360枚のカードを伏せて混ぜ、霊視を行うエルシー・ウィーラーがカードごとに見えた像を語りました。ジョーンズはその言葉を短く書き留めています。霊視という説明は、この体系の信仰・実践上の由来です。天文学上の観測記録とは資料の性質が異なります。
ジョーンズは1931年に複製印刷の教材をまとめましたが、後にその版を使わないよう学生へ求めています。原初のメモへ戻って改稿した1953年の『The Sabian Symbols in Astrology』が、本人による最終版です。デイン・ルディヤーはジョーンズの許可を得て紹介と再解釈を行い、1973年の『An Astrological Mandala』では360度を連続する展開として組み直しました。同じ度数でも、ウィーラーのメモ、ジョーンズ版、ルディヤー版で文言や解説が変わります。
一般的な対応表では、度数表示に端数があれば次の整数名へ上げます。例えば射手座12度34分は「射手座13度」の象徴文に対応します。サインの0度台を1度目と数えるため、チャートの数字と象徴文の番号が一つずれて見える仕組みです。整数ちょうどの境界を含め、使う本や一覧が示す数え方を先に確かめると取り違えを防げます。
出生図で使うときは、対象となる天体やアセンダントなどの感受点を決め、サイン、ハウス、天体同士の角度関係から基本的な働きを整理します。そのうえで度数へ象徴文を重ねます。天体の黄道上の位置は計算で求める値、象徴文から得る意味は占術上の解釈です。一つの情景は、出来事を確定する根拠とは性質が異なります。どの版を使ったかと、連想を現実のどの状況へ結び付けたかを記録すると、後から読みを検討できます。