石
ボルナイト
ぼるないと 別名:Bornite・孔雀鉱・斑銅鉱・Peacock Ore意味
ボルナイトは、化学式Cu5FeS4で表される銅・鉄硫化鉱物で、重要な銅鉱石の一つです。新鮮な面は赤銅色から褐色を帯びますが、空気に触れると表面がすぐ変色し、青や紫を中心とした虹色の光沢を見せることがあります。
解説
硫化鉱物とは、金属などの元素と硫黄が結び付いた鉱物の総称です。ボルナイトは銅、鉄、硫黄からなり、斜方晶系に分類されます。結晶は立方体に近い形に見えることがありますが、粒状や塊状の集合で見つかる例も少なくありません。銅を多く含むため鉱石として採掘の対象になりますが、鉱石かどうかは鉱床中の量や回収可能性を含む経済的な判断です。
空気に触れたボルナイトの表面では、鉄を含む酸化・水酸化物の薄い層ができ、下側に銅硫化物の層が残ることが研究で確かめられています。表面層が変わると反射する光も変わり、紫や青の金属光沢が目立つのです。標本を区別するには、新鮮な割れ面の赤銅色から褐色、硬度、共存する鉱物、分析結果を合わせて見ます。
「孔雀鉱」という呼び名は、この変色面の多彩な光沢から生まれました。ただし、カルコパイライトなど別の銅硫化鉱物にも似た変色が現れることがあります。販売名や写真だけで鉱物種を確定せず、必要に応じて新鮮な面の観察、比重、化学組成の測定を加えます。
占いで表面の色が変わるボルナイトを、外側の条件によって印象が変わることの比喩にする場合があります。この読みは硫化鉱物の表面反応を出発点にした象徴であり、石が出来事の展開や感情を変えるという性質を示すものではありません。