石

ホルンブレンド

ほるんぶれんど 別名:Hornblende・普通角閃石

意味

ホルンブレンドは、角閃石の仲間に使われる広い名称です。主にカルシウム、マグネシウム、鉄を含む暗緑色から黒色の鉱物を指し、成分には幅があります。火成岩や変成岩をつくる造岩鉱物として見つかります。

解説

ホルンブレンドは、単一の化学式に決まる一種類の鉱物名ではありません。角閃石は、ケイ素と酸素がつくる二重の鎖状構造をもつケイ酸塩鉱物のグループです。そのうち火成岩で中間的な成分をもつ暗色の角閃石を、ホルンブレンドと呼ぶことがあります。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、アルミニウムの比率が変わるため、見た目だけから正確な組成を決めることはできません。

ホルンブレンドの標本は、暗緑色、褐色、黒色の細長い柱状結晶や粒状の集合として現れます。結晶が一定の面に沿って割れやすい性質を劈開といい、角閃石では二方向の劈開が約56度と124度で交わることが識別の手掛かりです。ただし、岩石の表面では結晶の向きや風化で見え方が変わります。色や劈開だけで名前を確定せず、岩石中のほかの鉱物、結晶の形、必要に応じて分析結果を合わせて判断します。

マグマが地下や地表近くで冷えて固まる火成岩には、ホルンブレンドを含む例があります。すでにある岩石が熱、圧力、流体の作用を受け、鉱物の組み合わせを変える現象が変成作用です。変成岩でもホルンブレンドは重要な構成鉱物になり、角閃石と斜長石を主な成分とする角閃岩では特に多く見られます。岩石の暗い粒は、その岩石が通った温度や成分を考える材料の一つになります。

占いで、成分に幅をもちながら岩石を形づくるホルンブレンドを、役割を一つに決めつけず全体の中で見直す比喩にする場合があります。この連想は鉱物の分類と岩石中での関わり方を人の状況へ重ねた文化的な読みです。ホルンブレンドが性格や選択を変えるという科学的根拠を示すものではありません。