石

フォルステライト

ふぉるすてらいと 別名:Forsterite・苦土橄欖石

意味

フォルステライトは、化学式Mg2SiO4で表されるマグネシウムに富むオリビンの端成分です。端成分は、組成が連続的に変わる鉱物系列の一方の基準を指します。フォルステライトと鉄に富むファヤライトの間には、両者の成分をあわせ持つオリビンが連続します。

解説

オリビンは、マグネシウムと鉄の比率が変わる珪酸塩鉱物の系列です。フォルステライトはそのマグネシウム側の端成分で、ファヤライトは鉄側の端成分です。固溶体とは、同じ結晶構造の中で元素が一定の範囲で入れ替わる関係をいいます。天然のオリビンにはマグネシウムと鉄がともに入ることが多く、化学式Mg2SiO4に近いほどフォルステライト成分が高いと記します。

フォルステライトは斜方晶系に属する。太い柱状結晶のほか、粒状や密な塊状の集合として見つかります。モース硬度は7で、二方向に不完全な劈開がある。緑、黄緑、レモン黄、白、灰色、青灰色などの標本があり、薄い試料では無色に見えることもあります。結晶の色は鉄の量や内包物などの影響を受けるため、緑色だけを根拠にフォルステライトや宝石質のペリドットとは定めません。

フォルステライトは、苦鉄質から超苦鉄質の火成岩、または不純物を含む苦灰質石灰岩が熱を受けて変化した岩石に生じます。苦鉄質はマグネシウムと鉄を多く含む火成岩を指す語です。上部マントルを構成するオリビンにもマグネシウムに富む成分が多く、GIAは宝石用ペリドットの大部分をフォルステライトに富むオリビンとして説明しています。ただし、宝石に加工できる透明度と大きさをもつ標本は、鉱物としてのフォルステライト全体の一部です。

占いで端成分と組成の連続を、二択に見える状況にも途中の配分があるという比喩にする場合があります。これは鉱物の組成を人の判断へ重ねた文化的な読みです。フォルステライトが選択や心身の状態を変えるという科学的根拠を示すものではありません。