哲学・心理

潜在意識

せんざいいしき

意味

潜在意識は、今は自覚していない考えや感情、心の働きを広く指す日常的な言葉です。意味の幅が大きいため、心理学では、何を指すかに応じて用語を使い分けます。

解説

たとえば、しばらく考えていなかった友人の名前も、尋ねられれば思い出せることがあります。意識と無意識の関係から心を考える精神分析の理論では、このように意識へ呼び戻しやすい内容を「前意識」と呼びます。

一方、自転車の乗り方のように、練習した経験を一つずつ思い返さずに発揮できる技能もあります。過去の経験の影響が、意識的に思い出すことを伴わず行動に表れる記憶は「暗黙記憶」です。記憶の研究では、課題をどのくらい速く、正確にできるかなどから、その影響を調べます。

前意識は心の内容を思い出しやすさから分ける理論上の区分で、暗黙記憶は経験が行動にどう表れるかに注目した概念です。「潜在意識」と一まとめにすると、こうした説明の目的や確かめ方の違いが分かりにくくなります。

占いでカードから浮かぶ連想を振り返るなら、印象に残った絵と、そのときの気持ちを分けて記録する方法があります。絵を自分の内面へ重ねるのは象徴的な解釈です。その連想だけで、隠れた記憶や本心を正確に特定することはできません。