タロット

ウェイト=スミス版

うぇいとすみすばん

意味

ウェイト=スミス版は、A・E・ウェイトが構成を考え、パメラ・コールマン・スミスが78枚を描いたタロットデッキです。20世紀初頭に英国のRider社から刊行され、後のタロット図像へ広く受け継がれました。

解説

「Rider-Waite-Smith」または「Waite-Smith」という呼称は、出版社のRider、構想を示したウェイト、絵を制作したスミスの名を並べたものです。V&Aの記事は初版を1909年とし、同館所蔵のカードは1910年印刷、1916年再刷と記録しています。制作年と手元の版の印刷年を分けて記すと、資料同士の年の違いを追いやすくなります。

全78枚は、22枚の大アルカナと56枚の小アルカナから成ります。小アルカナの数札にも人物や出来事の場面が描かれ、表情、姿勢、持ち物、背景を観察できる点が大きな特徴です。ここまではカード上で確かめられる図像上の事実です。占術では、場面に見える行動や表情を相談上の状況へ結び付けます。その根拠をたどる時は、スミスの絵とウェイトが公刊した語義を別々に照合します。

現在は、原版の構図を基にした再彩色版や再描画版も流通しています。カードを研究または実占で使う時は、商品名、出版社、刊行年を先に記録し、見えている色や細部をその版の特徴として説明します。ウェイトの解釈を調べる一次資料は『ピクトリアル・キー・トゥ・ザ・タロット』です。その語義は1910年のウェイトの体系に属するため、相談では質問の状況へ置き換えて検討します。