タロット
切り札系列
きりふだけいれつ意味
切り札系列は、15世紀のタロットゲームで四スートとは別に加えられ、札を取る勝負で優先順位を持った21枚の絵札です。現代の占術では、愚者を加えた22枚を大アルカナとしてまとめます。
解説
初期のタロットはトリックテイキング、つまり各人が一枚ずつ出した札の強弱で一組を取るゲームでした。切り札は通常のスート札より強い系列として機能し、切り札同士にも順位がありました。メトロポリタン美術館の資料では、15世紀の切り札は無番号で、地域によって序列が異なります。愚者は21枚の切り札とは別に加えられ、ゲーム内で特別な役割を持つ札でした。
人物、持ち物、寓意的な場面、印刷された題名や番号は、カードから確かめられる図像上の事実です。V&Aは、切り札の並びと図像にルネサンス期の祝祭行列が影響した可能性を紹介しています。こうした成立背景を、現代の占術で使う「愚者の旅」や心理的成長の物語へ結び付ける部分は象徴解釈に当たります。ゲームでの強弱と占術上の重要度は、別の基準です。
歴史的な切り札系列を比べる際に記録する項目は、デッキの制作地と年代、現存する題名、番号の有無、資料が示す順位です。実占では、使用デッキの番号順序と付属解説書を先にそろえ、大アルカナを物語として並べる場合は参照した体系を添えます。ゲーム資料と占術書を分けて記録すれば、古い札の順位をそのまま精神的な優劣へ読み替える混同を防げます。