タロット

カード税印

かーどぜいいん 別名:Playing-card tax stamp・Duty stamp・カード納税印

意味

カード税印は、遊戯札に課された税を納めたことを示す公的な印や表示です。札面、封紙、包装など、置かれる場所は国と時代の制度によって異なります。税額、王名、官庁の図案、日付などを含む場合があり、カードの製造年代を調べる手がかりになります。

解説

税印を調べる時は、最初に印の位置を確かめ、文字、紋章、税額、番号をそのまま記録します。同じエースや包装に製造者名も載る例があるため、公的な納税表示とメーカーズ・マークは別々の情報です。識別では、図柄と当時の法令、博物館の所蔵記録を照合します。

大英博物館が所蔵する1775年から1800年頃のイギリス製デッキでは、スペードのエースが国王ジョージ3世の治世を示す納税札です。その札には「G. III Rex」に加え、J. Hardyの輸出用表示もあります。一枚に税制上の表示と発行者の情報が並ぶため、王名だけを製造者名と取り違えないことが重要です。

イギリスでは、1862年歳入法がカード一組につき3ペンスの税を定め、その納付を示す印を包装に置きました。包装は開封すると壊れるように封じる規定で、大英博物館も1862年以後はスペードのエースに代わって納税用の包装が使われたと説明しています。さらに、1960年財政法は同年8月4日から遊戯札税を廃止しました。税印の場所と制度の始期・終期を合わせると、年代の範囲を狭められます。

税印の位置と使途は国ごとに変わります。大英博物館所蔵の19世紀後半のロシア製デッキには鈴の2へモスクワ養育院の税印があり、その税収は同院の維持へ充てられました。税印の役割は行政上の証明であり、占術上の意味は札の図像とデッキ固有の解説から読み取ります。