タロット
標準パターン
ひょうじゅんぱたーん 別名:Standard pattern・Standard card pattern意味
標準パターンは、遊戯札で広く使われ、複数の製造者が長年作り続けた共通図柄の型です。版ごとに描き直されても、人物の持物、姿勢、スート記号などに、同じ型として説明できる特徴が残ります。対象は一製品より広く、地域や時代を越えて共有された図柄の系統です。
解説
国際プレイングカード協会は、標準パターンを判断する条件として、遊び手に広く使われたこと、認識された図柄を複数メーカーが作ったこと、一定の年月にわたり製造されたこと、各版に共通する特徴を記述できることを挙げています。四条件の確認には、実物の図柄、製造者、年代、流通地域の照合が必要です。
イングリッシュ・パターンは、標準パターンが描き直しを含む具体例です。国際プレイングカード協会のパターンシートによると、ルーアン系の図柄がイギリスへ移り、人物像は徐々に様式化され、19世紀には上下対応の人物札やコーナーの数札表示が加わりました。Hunt & Son、Goodallを含む多数の製造者と、複数国での制作が記録されています。
パターン名の地名と、発祥地や個々の制作地は別々に確かめます。マルセイユ版タロットはミラノ系の伝統から生じ、17世紀から18世紀にはリヨンなどで栄えた後、マルセイユが主要な生産地となりました。標準パターン名は共通図柄を参照する推奨名とし、個々の札の制作地には所蔵記録を用います。
分類では、スート体系、デッキの枚数、その型を識別する特徴札、製造者、年代を別欄に分けます。版ごとの色、線、持物の変更は変種にあたり、別パターンかどうかは共通特徴全体から判断します。占術用タロットでも、標準パターンが示すのは図柄史上の分類です。正位置と逆位置の意味を調べるときは、各デッキの解説を参照します。