神話
ミネルヴァとアラクネ
みねるゔぁとあらくね意味
ミネルヴァとアラクネは、人間の織工アラクネが、工芸の女神ミネルヴァ(ギリシャ名アテナ)と織物の技を競う神話場面です。織機や糸巻き、兜を着けた女神、完成したタペストリーが主題を見分ける手がかりになります。
解説
オウィディウスの『変身物語』では、アラクネは自分の腕が女神に劣らないと主張します。老女に姿を変えたミネルヴァが謝罪を勧めても挑戦を取り下げず、女神が正体を現すと、二人は並んで織物を作り始めました。
ミネルヴァは、アテナイをめぐる自分とネプトゥヌスの争い、神へ挑んだ人々の罰を織ります。対するアラクネが選んだのは、エウロペやレダをはじめ、神々が姿を変えて人間を欺いた場面です。技術に欠点がない一方で、題材は神々の性的暴力を告発する内容でした。
ミネルヴァはアラクネの織物を裂き、杼で彼女を打ちます。アラクネは首をつって命を絶とうとし、女神の薬によって蜘蛛へ変わりました。ベラスケスの《織女たち》は、前景に糸を扱う人々、奥に兜姿のミネルヴァと《エウロペの略奪》のタペストリーを置き、競争と処罰を一画面に重ねています。