哲学・心理

ミニマックス後悔基準

みにまっくすこうかいきじゅん 別名:minimax regret criterion・minimax regret principle・最小最大後悔基準

意味

ミニマックス後悔基準とは、各将来状態で得られたはずの最良値と各候補の評価値との差を後悔値とし、候補ごとの最大後悔値が最も小さくなる案を選ぶ基準です。ここでの後悔値は、将来の感情とは別の、機会の取り逃がしを表す計算値です。

解説

最初に、行へ候補、列へ将来の状態、各セルへ結果の評価値を置きます。次に、列ごとに最良値を探し、その値から各セルを引いて後悔表を作ります。各候補の行で最も大きい後悔値を出し、その最大値が最小の候補を選ぶのが手順です。計算は各状態の最良案との差だけで進み、実現した状態を事前に知っていれば選べた案から、どの程度離れるかを比べます。

候補Aの評価値を「需要が高い時は六、低い時は四」、候補Bを「一〇とマイナス二」、候補Cを「七と二」とします。高需要時の最良値は一〇、低需要時は四です。後悔値はAが四と〇、Bが〇と六、Cが三と二になり、各候補の最大後悔値は四、六、三です。最小は三なので、この基準はCを選びます。マキシマックスがB、マキシミンがAを選ぶ同じ表でも、ミニマックス後悔はCを選び得ます。

タロットでは、カード名、向き、人物、持ち物、背景、配置が図像上の事実です。「選ばなかった案を後悔しそうだ」という言葉は占術上の解釈です。計算上の後悔値を作るには、候補、将来状態、利益や効用などの評価尺度が必要になります。数値と将来状態の根拠には、現実の記録や資料を使います。選べなかった案への感情は計算結果と分け、本人が振り返る対象です。

マキシマックス原理は候補ごとの最高値を、マキシミン原理は最低値を直接比べます。ミニマックス後悔基準が比べるのは、各状態で実現できた最良値との差です。後悔表の基準となる最良値は候補集合から決まるため、候補を追加すると既存案の後悔値や順位が変わる場合があります。シナリオ分析の範囲は複数の将来像を組み立てる段階までで、決定規則は別に選びます。