神話
アキレウスの盾
あきれうすのたて意味
アキレウスの盾は、『イリアス』第18歌でヘファイストスが英雄のために鍛える武具です。盾面には天体、二つの都市、農耕、牧畜、舞踊が続き、外縁をオケアノスが囲みます。後世の画家や工芸家は、この言葉の描写から場面の配置を組み立てました。
解説
親友パトロクロスはアキレウスの武具を着て戦死し、その武具をヘクトルに奪われます。そこで母テティスがヘファイストスを訪ね、新しい武具を頼みました。盾は胸当て、兜、すね当てとともに作られ、戦場へ戻る英雄の装備になります。
ホメロスは盾を五層とし、天地と海、太陽・月・星座、祝宴や裁判のある都市、包囲された都市、畑、収穫、葡萄園、牛の群れ、舞踊を順に語ります。オケアノスは外縁に置かれ、ほかの場面の位置関係には複数の再構成が成り立ちます。
1821年に完成したジョン・フラックスマン設計の盾は、銀に金鍍金を施し、中央に四頭立て戦車のアポロンと星座、周囲に婚宴、戦い、収穫、裁判、葡萄摘み、牧畜、踊り、外周に波を配しました。この同心円の構成は、詩を視覚化した19世紀の再構成です。