象徴

クロモリトグラフ

くろもりとぐらふ

意味

クロモリトグラフは、色ごとに用意した石版または金属版を順に重ねて刷る、多色のリトグラフです。十九世紀には複製画、図版、広告などの印刷に広く使われました。

解説

印刷では、一枚の紙を各版へ繰り返し通すため、色面をそろえる見当合わせが欠かせません。メトロポリタン美術館が所蔵する一八八八年の制作見本では、十九枚の石から刷った三十八点の図版が工程を示しています。色の輪郭にわずかな版ずれがあり、同じ色形が各部で反復する点は、黒一色の版画へ手で色を塗った作品と見分ける材料です。