象徴

光源色

こうげんしょく 別名:luminous colour・luminous color・発光色

意味

光源色とは、一次光源のように光を発している、またはその光を鏡面反射している面に属すると知覚される色です。物理的な光源の種類と、発光して見える知覚の様式を分けて記録します。

解説

CIEの「luminous colour」は、一次光源のように光を発する面、またはその光を鏡面反射する面に属して見える色です。一次光源は、電気、熱、化学反応などのエネルギーを光へ変換する表面や物体を指します。太陽、炎、ランプ、LED画面は代表例です。磨いた金属に強い光源が映り込む部分も、発光して見えるため同じ知覚様式に入ります。ここでの分類は、光が実際に生まれる仕組みと、観察者にどう見えるかという二つの情報を結びます。

光源から眼へ届く色刺激は、波長ごとの放射の分布で記述できます。ISO/CIE 11664-3は、分光分布を与えた自己発光光源、反射物、透過物について、CIE三刺激値を計算する方法を定めた規格です。光源色では発した光の分光分布が色刺激の基礎になり、物体色では照明の分光分布と分光反射率または分光透過率が組み合わさります。同じ色度へ調整した二つの光源も分光分布が異なる場合があり、照らされた物の色や観察者ごとの色合わせに差が生じ得ます。光源自身の色と、その光で見える物体色は別々の測定項目です。

知覚される色を左右する条件には、分光分布、面の大きさ、形、構造、周囲、眼の順応状態、過去の観察経験があります。発光面の色を比較する時に必要なのは、色度とともに輝度、観察距離、背景、視野内の面積、点灯時間を残した記録です。画面と印刷物の比較では、画面は物理的に光を出す一方、紙は照明を反射します。表示画像の中に描かれた太陽も、画素という物理面では画面の光です。作品内容では、光線、照り返し、影などを根拠に、太陽が描写上の光源かを見極めます。

カードや図版では、太陽、月、炎、灯火、後光、窓、画面のうち、どれが光を生む物として描かれているかを先に特定します。周囲より明るい白い面と、光線や影の向きを伴う発光表現を分ける手掛かりが、構図上の位置と照明表現です。啓示、注意、中心、浄化といった象徴は、光源の配置、照らされる人物や物、宗教・技術・生活上の用途が支える場面で検討できます。発光して見える事実と物語上の意味を二段階に分けると、光源色という語の範囲を保てます。