占星術

離心率

りしんりつ

意味

離心率は、軌道を表す円錐曲線の形を示す単位のない数値です。楕円では中心から焦点までの距離を軌道長半径で割った値で、0なら円、0より大きく1未満なら楕円、1に近いほど細長くなります。

解説

楕円軌道では、太陽などの中心天体が二つある焦点の一方に位置します。軌道長半径をa、中心から焦点までの距離をcとすると、離心率eはc÷aです。aが同じなら、eが大きい軌道ほど中心天体へ最も近い近点と、最も遠い遠点との距離差が広がります。中心天体に近い時ほど速く、遠い時ほど遅く動く関係はケプラーの第2法則で説明できます。

離心率が示すのは軌道の形です。天体の現在位置、速度、軌道面の向きを求めるには、軌道長半径、軌道傾斜角、昇交点、近点の向き、軌道上の位置を示す近点離角など、ほかの軌道要素も使います。惑星の実際の運動は他天体の摂動を受けるため、接触軌道の値を比べる時は元期と要素の種類を併記します。

標準的な出生図の円環が示すサイン度数は黄経で、離心率は別の軌道要素です。離心率は天体暦を作る運動計算に関わる値であり、黄経を得た後のサインやアスペクトの読みとは役割が異なります。離心率へ独自の意味を与える手法を使う場合は、その手法名と判断規則を通常のチャート解釈から分けて記録します。