象徴
春の大三角
はるのだいさんかく意味
春の大三角は、アークトゥルス、スピカ、デネボラを結んだ、春から初夏の宵に見つけやすい星の並びです。IAU星座は空の領域を分ける区分、春の大三角は三つの星を図形に見立てたアステリズムです。
解説
三つの星は、うしかい座α星のアークトゥルス、おとめ座α星のスピカ、しし座β星のデネボラです。国立天文台の一覧では、アークトゥルスとスピカは1等星、デネボラは2等星に当たります。見かけの明るさに差はありますが、三角形の頂点としていずれも肉眼でたどれます。
探す時の起点は、北斗七星の柄が描く曲線です。そのカーブを延ばすと、まず橙色のアークトゥルス、さらに先に青白いスピカが現れます。この二星までの道筋が春の大曲線で、そこへデネボラを結ぶと春の大三角を描けます。
春の大三角がある方向は天の川の帯から離れており、その奥にはおとめ座銀河団やかみのけ座銀河団があります。三角形を作る三恒星は、天の川銀河に属する手前の星です。その視線をはるか遠方へ延ばすと、別の銀河の集まりが見えてきます。距離の階層を分けると、同じ方向に見える天体の関係を正確に捉えられます。
占術で北斗七星から春の星へたどる道筋を、計画の順序へ重ねる読みは現代的な連想です。相談では、出発時に決めること、次の目印、到達後に確かめる成果を順に置くと、抽象的な「前進」を具体化できます。固定星占星術では三つの恒星を個別に計算し、グランドトラインは天体間のアスペクト角から別に判定します。