占星術
平均黄経
へいきんこうけい意味
平均黄経は、平均軌道上の天体が基準方向からどこまで進んだかを0〜360度で表す角度です。昇交点黄経Ω、近日点引数ω、平均近点角Mを足したL = Ω + ω + Mとして定義し、平均運動の位相を示します。
解説
Ωは基準面上で昇交点まで、ωは軌道面内で昇交点から近日点まで、Mは近日点通過からの平均的な進みを表します。近日点黄経ϖ = Ω + ωを使えば、L = ϖ + Mです。たとえばΩが40度、ωが30度、Mが50度なら平均黄経は120度となり、360度を超えた分は一周として差し引きます。
値は元期の軌道要素と平均運動から時刻に合わせて更新します。JPLの近似惑星表ではJ2000.0からの経過時間を使って各要素を求め、M = L−ϖからケプラー方程式へ進みます。摂動を受ける実軌道では、どの周期項を平均から外すかが理論や表によって異なるため、中心天体、元期、基準面、座標枠、採用した天体暦も値の一部です。
出生図や運行図に通常表示するのは、指定時刻に地球から見た天体の視黄経です。平均黄経は軌道計算の中間量で、地心への変換、光が届く時間、光行差、歳差・章動などを反映した視黄経とは計算段階が異なります。小惑星の軌道要素表からサイン度数を求める場合は、指定時刻の座標を採用する黄道座標へ変換し、その黄経をサイン度数として使います。そこから人物や出来事へ意味を加える部分は占術上の解釈です。