占星術
水星リターン
すいせいりたーん意味
水星リターンは、運行中の水星の地心黄経が出生時の水星黄経へ正確に戻る瞬間と、その時刻に作るチャートです。おおむね年1回起こりますが、逆行のループが出生度数をまたぐ年には三つの正確な回帰が生じます。
解説
水星が太陽を一周する恒星公転周期は約88日です。この値は太陽中心で測る周期であり、地球から見た水星が出生時の黄経へ戻る間隔は別の計算です。地心の水星は太陽の近くを往復して見え、同じ出生度数への回帰は一年ごとの時期にまとまります。
計算では、出生水星と運行水星に同じ黄道方式と座標基準を使い、黄経差が0度になるUTC時刻を天体暦から求めます。トロピカルかサイデリアルか、地心か別の中心か、順行・逆行のどの通過かも記録が必要です。回帰図の作図地点を変えても正確な回帰の瞬間は共通ですが、ASC、MC、ハウスは場所に応じて変わります。
逆行前の順行、逆行中、再順行で出生度数を三度通る年もあります。留の近くでは水星の黄経変化が遅いため、わずかな度数差が大きな時刻差になる条件です。一つだけを採る流派もあるので、三つの時刻と進行方向を残すと、採用した基準を後から追えます。
占星術では、回帰図を学習、思考、連絡、移動など水星に割り当てるテーマの振り返りに使います。これは天体位置へ加える占術上の解釈です。試験、契約、連絡の結果は、準備状況、期限、相手から届いた情報、合意内容から判断します。