占星術

リターン時刻

りたーんじこく

意味

リターン時刻は、運行中の天体の黄経が、基準図に記録された同じ天体の黄経と一致する瞬間です。力学時や世界時など指定した時刻系で表し、リターンチャートの日時の土台にします。

解説

たとえば出生図の太陽がトロピカル黄道の45度20分30秒なら、次の誕生日付近で太陽の地心黄経がこの値をまたぐ二時刻を天体暦から探します。その間隔を狭めながら位置差が0になる瞬間を求めるのが反復計算です。暦上の誕生日と出生時刻は探索範囲の手掛かりになり、一致判定には黄経を使います。

基準図と運行図では、トロピカルかサイデリアルかという黄道方式と、地球中心か太陽中心かという座標の原点をそろえます。光行差など観測上の補正を含む視位置と、補正前の幾何学的位置も別の条件です。サイデリアル黄道では、トロピカル黄道から恒星基準へずらす角度であるアヤナーンシャまで一致させます。採用する天体暦と補正が分かるよう、ソフト名、版、計算設定を結果と一緒に残します。

天体暦の交差検索は、天体運動を一様に計算する力学時、または地球の自転を基準にする世界時で、指定黄経へ達する時刻を返します。利用者向けの日時はUTCへ換算し、対象日の時間帯と夏時間を適用して現地時刻を求めます。一般的な地心回帰の瞬間は地球上で共通し、作図地点はその後に図の軸であるアセンダントとMC、ハウスを求める条件です。観測地点基準の位置を使う計算では地点も一致判定に入るため、地心値と分けて記録します。

基準図と運行図の位置誤差を接触時の天体速度で割ると、回帰時刻の不確かさを見積もれます。天体が速いほど同じ位置誤差に対応する時刻幅は短く、停留付近では長い幅へ広がる関係です。ソフトが細かな桁まで出力しても、元の出生時刻や天体位置の精度が粗ければ回帰図の軸とハウスにも不確かさが残るため、結果には計算精度を添えます。

地心から見た惑星は逆行の前後に同じ黄経を三回通る場合があり、接触ごとに別のリターン時刻が生じます。計算結果には三つを日時順に置き、順行、逆行、再順行の向きと速度を添えます。どの接触を期間の起点に選ぶかは占術上の規則です。黄経の一致は計算で確かめ、期間テーマや出来事との対応は解釈として検討します。