占星術

海王星リターン

かいおうせいりたーん

意味

海王星リターンは、運行中の海王星の地心黄経が、基準図の海王星黄経へ戻る回帰です。約165年という値は海王星が太陽を一周する公転周期で、正確な回帰時刻は地心天体暦から求めます。

解説

NASAが示す海王星の公転周期は約165地球年、60,190日です。これは太陽を基準に軌道を一周する期間に当たります。占星術のリターンは、地球から見た運行海王星が基準図と同じ黄経へ達する条件です。基準日時へ165年を足した日は概算にとどまります。

計算では、基準図と運行図の黄道方式と座標中心をそろえ、海王星同士の黄経差が0度になるUTC時刻を探します。海王星は地球から見ると毎年逆行するため、基準度数を順行、逆行、再順行で複数回通ることがあります。その場合は該当する全時刻と進行方向を残し、回帰図に採用した接触を明記しておくと再計算が可能です。

約165年は通常の個人寿命を超えるため、実務では国家、都市、学校、宗教団体、企業など長く続く対象の設立図に使われます。設立日が複数候補に分かれる対象では、どの出来事を起点にしたかによって基準海王星の度数も変わる点が重要です。法的成立、宣言、開業など採用した出来事を示したうえで、元資料に記された日時と場所も添えます。

現代占星術では、海王星リターンを集団が掲げた理想、映像や芸術の潮流、制度内で曖昧になった境界を振り返る節目として用います。これは計算した天体位置へ加える占術上の解釈です。実際の変化は、当時の記録、予算、規則、制作物、関係者の証言と照合して判断します。