占星術

アウト・オブ・サイン・アスペクト

あうとおぶさいんあすぺくと

意味

アウト・オブ・サイン・アスペクト(ディソシエイト・アスペクト)は、二天体の黄経差がアスペクトの許容範囲に入る一方、二つのサインがそのアスペクト本来のサイン間関係を作らない配置です。サイン境界付近で生じます。

解説

まず黄経差とサイン関係を別々に求めます。太陽が牡牛座3度、月が天秤座29度なら、二天体は176度離れ、180度のオポジションから4度の範囲にあります。牡牛座の対向サインは蠍座で、天秤座との全サイン関係はインコンジャンクトです。角度上のオポジションとサイン上の関係が一致しないため、アウト・オブ・サインです。

合でも同じずれが起こります。牡羊座29度の水星と牡牛座2度の金星は3度の近距離にありますが、二天体は別のサインにあります。反対に、牡羊座29度と蟹座1度の黄経差は62度なので、角度上はセクスタイル付近です。牡羊座と蟹座が作る全サイン関係はスクエアであり、角度の名称とサイン同士の関係を取り違えない注意が要ります。

古典的なアスペクト論には、サイン同士が見る関係を基礎にする説明があります。後世には、正確な基準角の前後へオーブを置く度数判定も発達しました。二つの方法を重ねると、境界付近で結果が分かれます。この辞典では角度上の判定を記したうえで、全サイン関係との不一致をアウト・オブ・サインとして併記します。

占術上の採否は流派や分野によって異なります。角度差を優先する方式はオーブ内なら成立とし、全サイン関係を優先する方式は不一致の配置を除外します。採用する場合の記録には、角度上のアスペクトと、二天体のサイン、エレメント、活動・不動・柔軟というモダリティの関係が必要です。二つを併記すると、通常のオポジションやスクエアへ加える補足の根拠が明確になります。

再現可能な記録には、二天体の正確な黄経、基準角、基準角からの差、採用オーブ、サイン関係を残します。アプライングかセパレーティングかを判定する場合は、両天体の速度も必要です。角度の一致は位置計算上の事実であり、成立条件と意味づけは採用した占術方式として分けて示します。