占星術

夏至点

げしてん

意味

夏至点は、太陽の視黄経が90度となる黄道上の点です。太陽がここを通る瞬間が、北半球の夏至と南半球の冬至に当たります。トロピカル黄道では蟹座0度です。

解説

黄経は春分点を0度として黄道に沿って測る座標で、夏至点の反対側にある冬至点は270度です。地軸が黄道面に対して垂直な方向から約23.4度傾いているため、夏至点では太陽の赤緯も北側の最大付近に達します。北半球では昼が一年で最も長くなる時期、南半球では最も短くなる時期です。

夏至は世界中で同時に起こる一つの瞬間です。ただし、同じ瞬間を表す日付と時刻はタイムゾーンによって異なり、年ごとの通過時刻も変わります。夏至図を作る時は、対象年の天体暦から太陽の視黄経が90度となる時刻を取得します。

トロピカル黄道では、夏至点を蟹座0度に固定します。この対応は、プトレマイオスが夏至から始まる30度区間を蟹座とした古典的な区分にも見られます。一方、現代天文学のかに座は国際天文学連合が境界を定めた空域で、蟹座0度とは別の範囲です。

占星術では、蟹座を活動宮の一つとし、夏至点を季節の転換と結び付けます。黄経90度という位置と通過時刻は天文学上の事実です。そこから社会や個人の節目を読む部分は占術上の解釈に当たるため、夏至図では作図条件と読みを分けて残します。