占星術

黄道傾斜角

こうどうけいしゃかく

意味

黄道傾斜角は、地球の赤道面と、地球の公転軌道を基準にした黄道面との間の角度です。現在は約23.4度で、季節の生じ方や、黄道座標と赤道座標を結ぶ計算の基礎になります。

解説

地球の自転軸は、黄道面に対して垂直な方向から約23.4度傾いています。この傾きによって、地球が太陽の周囲を回る間に太陽へ傾く半球が入れ替わり、北半球と南半球では季節が反対になります。一年を通じて動く太陽の赤緯は、おおむねプラス23.4度からマイナス23.4度までの範囲で、夏至と冬至のころが両端です。

黄道傾斜角は長い時間をかけて変化します。NASAによると、過去約100万年の範囲では約22.1度から24.5度の間を、およそ4万1000年周期で往復してきました。そのため、天体位置の計算には対象の日付に対応する平均黄道傾斜角を使います。約23.4度という値は、現在の大きさをつかむための近似です。

高い精度が必要な計算では、平均値と真値も区別します。平均黄道傾斜角は長期的な変化を表し、真黄道傾斜角はそこへ黄道傾斜方向の章動を加えた値です。章動は月や太陽の重力に伴う短周期の変化なので、座標表やソフトを比べる時は、日付とともに平均・真のどちらを採用したかをそろえます。

占星術ソフトは、黄道上の天体位置を赤経・赤緯へ直す処理や、ASC、MC、ハウスカスプを求める処理で黄道傾斜角を使います。たとえば太陽が夏至点に来ると、黄経は90度、赤緯は黄道傾斜角に近い北側の最大値になります。ここまでが天文学上の計算です。ハウスや感受点へどのような意味を与えるかは、採用する占術の規則に属します。