占星術
真リリス
しんりりす意味
真リリスは、指定時刻の月の位置と速度に接する仮想楕円から求めた遠地点方向です。英語ではOsculating Lunar Apogeeと呼び、占星術ソフトではTrue Lilithとして表示されます。
解説
接触楕円は、ある瞬間の月が地球との二体問題に従って進むと仮定した時、その位置と速度に接する軌道です。その楕円上で地球から最も遠い方向を真リリスとして黄道へ投影します。月そのものと小惑星1181リリスは別の対象で、真リリスは指定した計算法から得る数理点です。
月の運動は太陽の重力を強く受ける三体問題に近く、一つの楕円で長期の軌道を表すには限界があります。Swiss Ephemerisでは、接触遠地点が平均遠地点の周囲を月ごとに約±30度振動し、実際の遠地点通過は平均位置から5度以内に収まると説明しています。大きな往復の多くは、複雑な月運動を二体軌道へ置き換えたことで生じる計算上の成分です。
比較候補は、短周期の揺れをならしたMean Lilithと、実際の遠地点通過をもとに曲線を求めるNaturalまたはInterpolated Apogeeの二系統です。「True」という名称は接触楕円を採用した方式を指します。再現には、Mean・Osculating・Naturalの別、使用した天体暦、地心か地表基準か、トロピカルかサイデリアルかをそろえます。
真リリスを境界、自律、拒絶、抑圧された欲求などへ結び付ける説明は、現代占星術上の象徴解釈です。計算から得られるのは採用条件における遠地点方向までで、人物の心理や出来事との関係には別の判断が入ります。実際の経験は本人の言葉と記録に照らし、使ったリリスの種類も併記します。