占星術
平均リリス
へいきんりりす意味
平均リリスは、月軌道の平均遠地点方向を黄道へ投影した占星術上の数理点です。月の瞬間的な揺れをならした位置で、ブラックムーン・リリスの計算法の一つとして使われます。
解説
月の楕円軌道は太陽の重力による摂動を受け、その長軸の方向が約8.85年で黄道上を一周します。平均リリスは、この長期的な遠地点方向を月理論から求め、約5度傾いた平均月軌道から黄道へ投影した値です。示す対象は平均化した方向です。実際の月距離が最大となる時刻と方向は、個々の遠地点通過から別に求めます。
天体暦でMean Lilithを選ぶと平均遠地点を使います。True Lilithと呼ばれる値は、月の瞬間的な位置と速度に接する楕円から求める接触楕円遠地点です。Swiss Ephemerisは、この値が平均遠地点の周囲を月ごとに約±30度往復し、その大部分を月運動を二体問題へ近似した計算上の揺れと説明しています。実際の遠地点通過をつないだ自然遠地点または補間遠地点も別の選択肢です。比較する時はMean、Osculating、Naturalのどれかと、地心/地表基準を記録します。
平均遠地点と楕円の第二焦点は、地心から見れば同じ黄道方向にあります。地表基準では視差条件が加わるため、ソフトの基準設定まで合わせる必要があります。リリス神話から境界、自律、反抗、抑圧された欲求などへ結び付ける部分は現代占星術上の解釈です。人物の心理や経験は、本人の言葉と記録から確かめます。小惑星1181リリスや仮説上の第二の月とも分けて記録します。