象徴
はえ座
はえざ 別名:Musca・Mus・Fly意味
はえ座は、みなみじゅうじ座の南側にある面積138.355平方度のIAU星座です。学名はMusca、略符はMusで、天の川の星野と暗黒星雲が重なる南天の領域を指します。
解説
ペーテル・ケイセルとフレデリック・デ・ハウトマンが16世紀末の航海で記録した南天の星々を、ペトルス・プランシウスが12の星座へまとめました。ヨハン・バイエルは1603年の『ウラノメトリア』にこの星座を載せ、図ではラテン語で蜂を表すApisと記しています。その後に蠅を表すMuscaが公式名となったため、古い星図と現在の名称が異なります。
はえ座には、ダーク・ドゥーダッド星雲が細長く伸びています。これは背後の星の光を塵が遮り、黒い筋に見える暗黒星雲です。天の川の明るい星野を背景にすると、光を放つ星雲とは異なる仕組みが見えてきます。
はえ座は近世に加わった星座で、古典占星術の伝承とは成立時代が異なります。占術で注意、煩わしさ、執拗さへ結び付けるなら、蠅の印象から作る現代的な連想です。観測できる天域、蜂から蠅へ移った名称、採用する象徴を順に分けると由来が明確になります。