象徴
レチクル座
れちくるざ 別名:Reticulum・Ret・Reticle意味
レチクル座は、面積113.936平方度の南天のIAU星座です。学名はReticulum、略符はRetで、望遠鏡で位置を合わせるために使う照準線「レチクル」を図柄とします。
解説
レチクルは、望遠鏡で像が結ばれる焦点面に置く細い線や目盛りです。星像を線へ合わせると、視野の中心を定めたり天体の位置を測ったりできます。ラカイユは1756年公刊の南天図にle Réticuleを描き、1763年の星表では菱形の網目を意味するReticulus Rhomboidalisと記しました。
レチクル座の方向には、地球から約1400万光年離れた棒渦巻銀河NGC 1313があります。棒渦巻銀河とは、中心部に棒状の恒星分布があり、その両端付近から渦巻腕が延びる銀河です。NGC 1313では若い高温の星が銀河内へ広く分布しており、星形成が活発に進んでいます。
占術で焦点を定めること、基準線を置いて差を測ることへ結び付ける読みは、レチクルの観測用途から広げた現代的な象徴です。古代神話に由来する意味ではありません。器具の用途、NGC 1313の観測事実、採用する占術上の連想を分けて示すと、説明が混線しません。