象徴

かじき座

かじきざ 別名:Dorado・Dor・Swordfish

意味

かじき座は、南天にある面積179.173平方度のIAU星座です。略符はDorで、大マゼラン雲の大部分と、その中の星形成領域タランチュラ星雲がこの方向に見えます。

解説

星座のもとになった恒星観測は、1595年から1598年にオランダ船が東南アジアへ向かった航海で行われました。ピーテル・ケイセルの観測をフレデリック・デ・ハウトマンが持ち帰り、ペトルス・プランシウスが南天の12星座へ整理します。ヨハン・バイエルの星図『ウラノメトリア』(1603年)が魚の図像を広めました。

日本語名は「かじき座」ですが、Doradoをシイラ(マヒマヒ)と説明する資料がある一方、1627年以降の星表や星図ではXiphias、つまり「かじき」の名も使われました。魚種の説明には、参照した時代と資料を添える必要があります。現在の星座はIAUが境界を定めた天域で、魚の姿はその領域へ重ねた星図上の表現です。

大マゼラン雲は、かじき座とテーブルさん座にまたがる天の川銀河の伴銀河です。その内部にあるタランチュラ星雲は、かじき座の方向に見える活発な星形成領域として観測されています。占術で航海、探索、獲物を追う力へ結び付ける読みは、近世の航海観測と魚の図像から広げた現代的な象徴です。